三重大大学院医学系研究科の研究チームが、がんのもとになる「がん幹細胞」に取り付いて可視化する物質を見つけたと、英科学誌電子版に発表しました。この物質は発光する特性を持ち、がん幹細胞が集中する箇所が見えるようになる上、増殖抑制作用も認められ、効果的ながん治療法の開発が期待されるということです。
がん幹細胞は、がん細胞の中に存在し、再発や転移の主な原因とされています。極めて少数しか存在せず、発見が難しい上、抗がん剤も効きにくいことが特徴です。今回発表された物質は発光するだけでなく、がん幹細胞の増殖を抑え死滅に導く効果も期待できるそうです。
参考:北海道新聞
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/health/health/1-0121853.html