筋肉・脂肪・血管などに発症する軟部肉腫

2014年1月9日(木) Written by 高橋 義人

がんは大きく次の3つに分けられます。①皮膚や消火器などにできるがん、②血液のがん、③筋肉・脂肪・骨・軟骨などにできるがん。さらに肉腫は、骨にできる「骨肉腫」や「軟骨肉腫」などと、その他にできる「軟部肉腫」に分けられます。

脂肪組織・結合組織・神経・筋肉・血管・リンパ管などを軟部組織と呼びますが、そこにできるがんが軟部肉腫です。軟部肉腫は非常に種類が多く、100種類以上もあります。軟部肉腫の中で患者さんの多い疾患をあげると、「悪性繊維性組織球腫」、「脂肪肉腫」、「平滑筋肉腫」、「横紋筋肉腫」、「滑膜肉腫」の順になります。発症に男女差はなく、横紋筋肉腫は小児の発症もありますが、その他の肉腫は40歳以降に多く、60代~70代に罹患のピークをむかえます。日本の年間の患者数は、約3000人程度と考えられています。

軟部肉腫は神経に触らない場合や炎症が弱い場合には、ほとんど痛みを伴うことはありません。そのため、発見が遅くなる傾向があります。皮膚に近いところにできた場合には腫れてくるのでわかることもありますが、体幹(胴体)の付け根、骨盤の中、お腹の中などにできた場合には、ある程度の大きさになるまでわからないこともあります。また体型による差もあり、太っている人よりも痩せている人の方が発見しやすいと言われています。

基本的には中高年の病気ですが、高齢化とともに、患者さんの数は増加傾向にあると思われます。

 

コメントを投稿する

pagetop