乳がんの放射線療法

2013年7月29日(月) Written by 高橋 義人

放射線にはがん細胞を死滅させる効果があります。放射線治療は放射線照射を行った部分にだけ効果を発揮する局所療法です。腋の下のリンパ節転移の個数が多い場合には、術後放射線療法が再発率を下げることが示されています。乳がんでは、外科手術でがんを切除した後に乳房やその領域の再発を防止する目的で行われる場合(これを「術後放射線治療」といいます。)と、骨の痛みなどの転移した病巣による症状を緩和するために行われる場合があります。

放射線を照射する範囲や量は放射線治療を行う目的、病巣のある場所、病変の広さなどによって選択されます。副作用の原因は病巣周囲の正常細胞にも放射線がかかることによっておこり、放射線があたった領域に含まれる臓器に特有の副作用が出現します。例えば腰椎に放射線をあてた場合は、皮膚や消化管の炎症などが予想されます。

放射線治療の進め方

一般的に、放射線治療は以下の通り進められます。

  • 放射線療法は、まず最初に放射線専門医が照射量や照射範囲、照射回数など治療計画を決定します。
  • 放射線照射は1日1回、合計25回が一般的となっています。
  • 放射線療法後の効果は、治療終了後もしばらくの間持続します。
  • その間に副作用が現れてくることもありますので、定期的に受診し経過を観察します。

ただし、過去に乳房およびその周辺に放射線照射を受けたことのある人は、同じ側の乳房には放射線を照射することはできません。また妊娠中の人に対しては、放射線療法を避けることが一般的となっています。

コメントを投稿する

pagetop