乳がんの症状

2013年7月5日(金) Written by 高橋 義人

1.乳房のしこり

乳がんは5mmぐらいから1cmぐらいの大きさになると、自分で注意深く触るとわかるしこりになります。しかし、しこりがあるからといって、すべて乳がんであるというわけではありません。

乳房のえくぼなど皮膚の変化

乳がんが乳房の皮膚の近くに達すると、えくぼのようなくぼみができたり、皮膚が赤くはれたりします。乳房のしこりが明らかでなく、乳房表面の皮膚がオレンジの皮のように赤くなり、痛みや熱感を伴う場合を炎症性乳がんと呼びます。炎症性乳がんがこのような外観を呈するのは、乳がん細胞が皮膚のリンパ管の中につまっているためであり、それだけ炎症性乳がんは全身的な転移を起こしやすい病態です。

乳房の近くのリンパ節の腫れ

乳がんは乳房の近くにあるリンパ節、すなわち腋の下のリンパ節(「腋窩(えきか)リンパ節」)、胸骨のそばのリンパ節(「内胸リンパ節)」や鎖骨の上下のリンパ節(「鎖骨上リンパ節」・「鎖骨下リンパ節」)に転移をきたしやすく、これらのリンパ節を「領域リンパ節」と呼びます。領域リンパ節が非常に大きくなるとリンパ節の流れがせき止められて腕がむくんできたり、腕に向かう神経を圧迫して腕のしびれをきたしたりすることがあります。

遠隔転移の症状

転移した臓器によって症状は違いますし、症状がまったくないこともあります。領域リンパ節以外のリンパ節が腫れている場合は、遠隔リンパ節転移といい、他臓器への転移と同様に扱われます。腰・背中・肩の痛みなどが持続する場合は骨転移が疑われ、荷重がかかる部位にできた場合には骨折をおこす危険もあります。

肺転移の場合には咳が出たり、息が苦しくなることもあります。肝臓への転移は症状が出にくいのですが、大きくなるとお腹が張ったり、食欲がなくなることもあり、痛みや黄疸が出ることもあります。

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