乳がん発生の原因

2013年7月1日(月) Written by 高橋 義人

日本では毎年5万人を超える人が乳がんと診断されており、女性では大腸がんと並んで、最も罹患率の高いがんとなっています。また乳がんには男性も罹患することがあり、乳がん罹患者全体の約1%が男性であるといわれています。

日本の乳がん罹患率は欧米諸国と比べるとまだ低い状況です。しかしアメリカやイギリスでは1990年代から罹患率・死亡率が減少しているのに対し、日本では乳がんに罹患する人は、全ての年齢隊において年々増加の傾向にあります。乳がんの罹患率は30歳代から増加し始め、50歳前後にピークを迎え、その後は加齢とともに減少していきます。

乳がんの危険因子(乳がんに罹患しやすくなる原因)は、いくつか知られています。母親や近親者に乳がん罹患者がいる場合には、乳がん罹患率が少し高くなります。また乳がんの発生には女性ホルモンのエストロゲンが関与するとされており、初潮年齢の若い人、閉経年齢の遅い人、子供の数の少ない人、最初の出産年齢が高い人、更年期障害に対してホルモン補充療法を行った人も、乳がんのリスクが高まるのではないかと考えられています。肥満やアルコールの過剰摂取も乳がんのリスクに関与していると考えられています。

一方、大豆製品の摂取量が多かった日本人に、かつては乳がんが少なかったことに関連して、大豆に含まれるエストロゲン様物質が乳がんの発症を抑制するのではないかとも考えられています。

職場における人間関係に代表されるような「心的なストレス」に長期間さらされている人は右胸に、不規則な生活や重労働を長期間行っている人は左胸に、乳がんができやすいという説もあります。

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