こどものがん

2013年4月22日(月) Written by 高橋 義人

日本では年間2,000~2,500人のこどもが、新たにがんと診断されています。年間の発生率は、こどもの人口1,000人に対し約1人の割合であり、こどもには稀な病気と言えます。こどもの死亡原因を年齢別に見てみると、新生児・乳児に最も頻度が高い病死原因は先天異常であり、それ以降の年齢では、がんが最も多くなっています。多くの幼い命ががんにより失われている一方、こどものがんの診断・治療の進歩は著しく、過去30年間で長期生存率は約30%~約70%にまで向上しています。こどものがんは稀な病気ですが、適切な治療により克服の可能性の高い病気であるとも言えます。

こどものがんのうち、最も発症頻度の高いがんが白血病です。白血病は血液の中の細胞である白血球などから生じるがんで、こどものがんのうち30%~40%を占めています。また脳から生じる脳腫瘍は約19%、リンパ節などから生じるリンパ腫は約10%、副腎あるいは神経節などから生じる神経芽腫は約8%となっています。一方で、成人に多い肺がん・胃がん・大腸がん・乳がんなどは、こどもにはほとんどみられません。

こどもはどうしてがんになるのかについては、分かっていないことが大部分です。加齢や生活習慣はあまり関係がないと思われることから、むしろ何らかの体質が関係しているのではないかと考えられています。さらに、生まれる前の胎児にも、がんが生じることがあることも知られています。また原因がはっきり分かっていないため、現状では予防は困難であると言われています。

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