インプラントによる乳房再建の保険適用

2013年3月13日(水) Written by 高橋 義人

乳がん治療で乳房を失った患者さんが行う乳房再建において、からだの一部の組織を移植する「自家組織」による再建には保険が適用されるにもかかわらず、従来は、からだへの負担が少ない術式の「インプラント」での再建には保険が適用されていませんでした。「インプラント」での再建の場合、費用も高額となり、再建を断念する患者さんも多かったようです。

しかし昨年9月、乳房再建を目的としたブレストインプラントと乳房専用のティッシュエキスパンダーが、医療機器として厚生労働省より薬事承認を受けたことを受け、早ければ今年の4月からインプラントによる乳房再建手術に保険が適用となります。

承認を前に、病気などで損なわれた乳房の再建など整容性と根治性を討議する、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会が設立され、乳がん切除を行う乳腺外科医と乳房の再建を行う形成外科医との連携強化が図られています。乳房再建を国が保険で認める以上、安全性や手術の確実性の担保が必要となります。そのため、承認されたインプラントによる乳房再建は、まずは日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会に所属している責任医師の監督下で行われることが義務付けられます。

手術を行う医師は、同学会が主催する講習会を受講した医師に限定されます。学会では継続的に講習会を開催し、登録医制度をスタートさせることで、格差のない治療が日本全国で行われることを目指としています。

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