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がん専門医、がん治療法の選択に薬剤費が影響

2015年2月5日(木) Written by 吉川 佳秀

日本癌治療学会の研究班が、がんの治療法の選択に「薬剤にかかる費用が治療法選択に影響している」と、がん専門医の86%が考えているとの調査報告をまとめました。

この調査は、2013年7月に同学会に所属する診療経験20年以上の専門医にアンケートし、172人から有効回答を得ており、
公的保険診療で患者1人にかけられる年間医療費の妥当な金額については、「400万円以下」と回答した医師が4割を超え、最も多かったそうです。

71%の医師が「治療費にかかわらず全ての患者が有効な治療を受けられるべきだと思う」と回答していますが、現実には「薬の値段が治療法選びに影響している」と答えた医師は86%にも上ったそうです。

「公的保険医療で、がん患者の1年間の医療費として、妥当と考える金額はいくらか」という問いに対する回答は、「400万円以下」が41%と最多、「401万~800万円」が39%で、「801万~1200万円」は14%だったと報告されています。

近年、1ヶ月の医療費が数十万円と高額になる薬剤が相次いで発売されており、なかには長期間、飲み続けなければならない薬もあります。研究班が近畿地方のある市で国民健康保険に加入するがん患者約720人の医療費を調べたところ、多くの医師が妥当と考える年間400万円を超える患者は全体の16%程度。うち800万円超は2%という調査結果がでています。

国の財政が厳しさを増すなか、厚生労働大臣の諮問機関「中央社会保険医療協議会」でも現在、保険診療に費用対効果の視点を導入する検討が進んでいるようです。

参考:読売新聞 yomiDr.
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=111386

 

がんの「5年生存率」とは?

2015年1月15日(木) Written by 吉川 佳秀

2014年9月に国立がん研究センターが、胃がんや肺がんなどの「5年生存率」を検索できる新しいシステムをウェブサイト(https://kapweb.chiba-cancer-registry.org/)で公開しました。

がんの5年生存率とは、がんと診断されてから5年間生きている人の割合のことです。5年生存率が30%の場合、がんと診断された100人のうち30人が5年後も生きており、70人は亡くなっているという意味となります。もちろん、がんの種類によって5年生存率は異なります。

同センターが今回公開したシステムでは、1997~2005年に新たにがんと診断された約30万人分のデータを集計したもので、全国がん(成人病)センター協議会に加盟するがん専門診療施設で診断され、入院治療を受けたがん患者が対象となっているそうです。今から10年以上前に診断された患者の情報を集計した情報ですので、当時と今とでは、診断技術も治療技術も違います。現在は医療の進歩により、さらに治療成績は向上していると考えられます。治療成績の向上のほかに、早期発見の影響もあります。例えば、がん検診でがんが発見された場合、5年生存率の数値は高まります。

5年生存率の値は、集計対象者の年齢や性別の影響を受けますので(例えば、集計対象者に高齢者が多かった場合、がん以外の原因で亡くなる方が多くなるため、単純計算した5年生存率の値は低くなります)、5年相対生存率で示されます。5年相対生存率とは、生存率に影響を与える要素を補正した値のことで、「がんと診断された人のうち5年後に生存している人の割合が、日本人全体で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いか」を示しています。

また、5年生存率は、大勢の患者のデータを集計した平均的な数値ですが、ほとんどの人にとって、その中に自分自身は含まれていません。5年生存率の数値が高くても低くても、自分自身の5年後を予測してるわけではないということです。5年生存率30%であっても、悲観的にならず30%の側になるために担当の医師と相談して、最善の治療選択をしていただければと思います。

参考:日経Goodayセレクション
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO81008760X11C14A2000000/

胃がんの原因 約80%はピロリ菌

2015年1月8日(木) Written by 吉川 佳秀

日本人がかかるがんの中で、もっとも罹患率が高いがんは胃がんです。
独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターによると、毎年11万人以上が胃がんに罹患し、死亡者数は5万人以上にもなります。

2014年9月にWHO(世界保健機関)は「胃がんの主な要因はピロリ菌である」と報告しています。全世界の胃がんの約80%はピロリ菌によるものであり、除菌治療によって30~40%の胃がん発生を抑えられるとしており、各国の保険当局に対して「(日本のように)ピロリ菌感染者の多い地域では、胃がん予防のため、除菌などの対策を取るように」と勧告しております。

そもそもピロリ菌とはどのような菌なのでしょうか。同志社大学大学院・生命医科学研究科の米井嘉一教授は、以下のように解説しています。

「ピロリ菌に感染するのは5歳以下の子供の頃です。一度感染すると自然に菌が消えることはなく、胃の細胞はピロリ菌の出す毒素によってダメージを受け続け、慢性的な胃炎が起こります。そこにストレスなどのダメージが加わると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、最悪の場合は胃がんになってしまうのです。
また、ピロリ菌がいると、加齢とともに胃粘膜が薄くなる萎縮性胃炎という状態になることもあります。こうなると、ビタミンB12やカルシウムの吸収力が弱まり、動脈硬化や認知症の原因になったり、骨が脆くなったりする危険も出てくるのです」

厚生労働省は2000年に、胃潰瘍・十二指腸潰瘍についてピロリ菌除菌治療を保険適用としています。その後、適用範囲は広がっており、2013年2月には慢性胃炎も適用内になっています。

「除菌治療では、3種類の抗生物質を毎日2回、1週間続けて服用するだけ。治療そのものは非常に簡単ですが、とにかく1回目(一次除菌)で成功させることが大切です。2回目以降は、成功率が下がりますし、ピロリ菌が薬剤への耐性をつけ、抗生物質が効かなくなることもあるからです。
ピロリ菌は胃酸とともに、口腔内に上がってきて、歯垢や歯石の中に棲みつきますから、除菌治療中はていねいに歯磨きをすること。歯科でクリーニングを受けるのもよいですね。また、除菌治療の前3週間と治療中には、LG21乳酸菌を摂取すること、禁酒・禁煙も成功率の向上には有意義と考えられます」と前出の米井嘉一教授は解説されております。

参考:週刊ポスト2015年1月1・9号より
http://www.news-postseven.com/archives/20150104_294410.html

乳がんの遺伝

2013年7月3日(水) Written by 高橋 義人

血のつながった家族や親戚の中に乳がんや卵巣がんに罹患した方がいる場合、自分も乳がんになる確率が高いといわれています。特にその傾向が高い場合は、全乳がんの5%~10%程度を占めるといわれている「遺伝性乳がん・卵巣がん」の可能性があります。

「遺伝性乳がん・卵巣がん」の特徴としては、①若くしてにゅうがんになった、②両側の乳がん(同じ時に、また時間をおいて2回以上罹患した場合も含む)、③他の臓器(特に卵巣)にもがんが発症した、④家系の中に乳がんや卵巣がん、または男性の乳がんや前立腺がんの方がいるなどが考えられます。しかし、これらの特徴に当てはまる方がすべて遺伝性であるとは限りません。遺伝性があるかどうかは、現在、採血により遺伝子(BRCA1とBRCA2の2種類の遺伝子)を検査し、ある程度判断ができるようになりました。

遺伝性乳がんが強く疑われる場合、そのがんを発症した本人や、未発症でも血のつながった家族の方は、遺伝カウンセリングの専門家とともに、遺伝子検査の実施も含め、早期診断や予防の方法について検討することが勧められます。

口腔がんの罹患状況と治療法

2013年5月8日(水) Written by 高橋 義人

口には、咀嚼(ものを噛む)、嚥下(飲み込む)、発音などの重要な機能があるため、口の健康は生きていくうえでもとても大切です。口の病気といえば、口内炎・歯周病・むし歯などが一般的ですが、口にもがん(口腔がん)が発生し、近年その数が増加していることはあまり知られていません。口腔がんは早期発見・早期治療によりほとんど障害を残さない治療ができる病気ですが、進行したがんでは大がかりな治療が必要になり、食事や会話などの日常生活に大きな障害が生じます。

我が国では、口腔がんで亡くなる方が急増しています。死亡者数を1990年と2005年で比較すると、男性は約2000人から約4000人へ、女性は約750人から約1500人へとそれぞれ約2倍に増えています。(国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報サービス)罹患率・死亡率ともに50歳以降増加します。口腔がんの5年生存率は60~80%といわれていますが、初期がんでは90%以上の生存率も報告されているため、早期発見・早期治療が重要です。

口腔がんの診断は視診と触診から始まり、その後生検が行われます。またがんの広がりを確認するために、CT検査・MRI検査・PET検査なども行われます。口腔がんの治療法は病期によって異なりますが、手術と放射線治療が中心となり、状況に応じて抗がん剤治療が行われます。

手術については、口の中のがんがある部分(原発巣)を切除する原発巣手術(実際には原発巣だけではなく、安全域といってがんの周囲の正常組織も大きめに切除を行います。)、首のリンパ節にがんが転移した場合に行われる頸部郭清術(首のリンパ節にがんが転移した場合に行われる手術です。)、原発巣手術により欠損が生じた部分を再建する再建手術が行われています。

またがんが小さな場合には、放射線単独で治療が行われることもあります。進行したがんには対しては、放射線治療は手術や抗がん剤治療と併用して用いられます。

各治療の問題点としては、手術の場合には、からだへの負担が大きく、食事や会話の障害や顔の変形などが生じることがあります。放射線治療では、口内炎・皮膚炎・白血球数減少・吐気・だるさなどが生じ、一時的に治療を中止しなくてはならないこともあります。さらに、唾液が出なくなって口の中が渇いたり、味覚がなくなってしまったりすることもあります。

治療を行う際には、それぞれの治療のメリット・デメリットについて十分に検討を重ね行うことが大切です。

大腸内視鏡治療には、ポリープ型のがんの根元にかけたワイヤに高周波電流を流して焼き切る「ポリペクトミー」や、平坦ながんの粘膜下に液体を注入して病変を隆起させ、ワイヤで引っ掛けて焼き切る「内視鏡的粘膜切除術(EMR)があり、広く普及しています。

一方、がんの大きさが2cmを超えると一度に取ることが困難となり、分割切除せざるを得なくなります。ところが分割切除を行うと、正確な組織学的判断が困難となったり、取り残しが生じて1~2割の割合で、がんが局所的に再発してしまうといった問題が発生してしまいました。

そこで新たに開発されたのが、ESDです。粘膜下に粘性のある液体を注入してがんを長時間浮き上がらせておき、特殊な電気メスで一気にがんを切り取る手法です。ESDは2009年に先進医療として承認され、2012年4月には、腫瘍径2~5cmのみが対象とはなりますが、健康保険適用となりました。

腫瘍径が大きながんでも、がんの深さである深達度で診ると早期がんに該当するケースもあり、早期の大腸がんのうちESDが必要となるケースは2割程度と言われています。5cmを超えるようながんであっても粘膜表層にあれば、開腹せずに内視鏡下で一括切除が可能です。4cm以下のがんの場合、通常1時間以内に治療は終了します。

最近ではより安全で操作性の高い装置や器具が開発されており、技術をしっかり身につけた医師が治療を行う限り、出血や穿孔(穴の開くこと)の危険性もかなり低くなっています。

進行肝がんに対する分子標的治療の成果

2013年2月1日(金) Written by 高橋 義人

毎年、肝がんと診断される人は全国で約3万5千人もおり、その約95パーセントが「肝細胞がん」です。一般的に肝がんと呼ばれているのは、この肝細胞がんのことです。肝がんの主な原因は、B型、C型肝炎ウイルスで、かつては90パーセント以上を占めていました。しかし、B型肝炎ウイルスでは母子感染がブロックされ、C型肝炎ウイルスも輸血の際のチェック体制が確実なものになって、新規の発生はとても少なくなっています。とはいえ、以前に感染し、今でも持続的にウイルスを持っているキャリアは多く、こうした人が将来、肝がんになる危険性が高いということになります。

ただし原因がはっきりしているため、定期的に血液やエコー検査でチェックして早期発見につなげたり、インターフェロン療法を行うなど、リスクを減らす事前対策をとることが可能です。

肝がんの治療は、がんの個数、大きさ、そして肝機能の状態(肝障害度)によって、もっともふさわしい方法が選択されます。見つかったがんが1個で、肝障害度が軽度~中等度の場合には、手術が最初の選択肢になります。肝臓の中に転移がなかったり、門脈(栄養分を含んだ血液を肝臓に運ぶ血管)や肝静脈にがんが入り込んでいない場合には、手術が可能で治る可能性も高くなります。ちなみに、肝切除の技術は飛躍的に進歩しており、20年前はわずか20~30パーセントだった手術後5年目の生存率は、60パーセント近くに到達しています。

一方、がんが2~3個で、肝機能が軽度~中等度の症例では、がんの大きさが3センチを目途に、治療法が変わってきます。3センチ以内なら最初の選択肢は切除手術ですが、最近は手術以外の局所療法として身体に負担の少ない「ラジオ波焼灼療法」を選ぶ患者さんも増えています。エコー画像で肝臓を映しながら、針を肝がんの部分に刺し、高周波のラジオ波を流して、がんを焼き固める方法です。お腹を切る必要がなく、3~5日ほどで退院できる利点があります。

がんが3センチを越えるケースでは、切除手術か「肝動脈塞栓療法」が選択されます。肝動脈塞栓療法は、がんの栄養源となっている血管(肝動脈)を塞ぎ、血流を止めてがんを兵糧攻めする治療法です。繰り返し行うことで、がんの進行を止めたり、少数例ですが治癒する方もいます。

このように肝がんの治療法は多彩で、しかもめざましい進歩を遂げています。しかし、すべての患者さんがその恩恵を受けられるわけではありません。たとえば外科手術の場合、実際に適応になるのは肝がん全体の3割程度。「がんが進行していたり、転移があったり、肝硬変で肝機能が低下して手術できない患者さんが7割を占める」といいます。

手術不能の進行肝がんに対する最後の砦は化学療法であり、代表的な抗がん剤としては、シスプラチン、5-FU、ファルモルビシンなどがありますが、残念ながら単剤だけでは芳しい成績が得られていないのが実情です。そうした中で最近、ネクサバールという新しい抗がん剤が登場し期待を集めています。この薬は、分子標的治療薬というタイプで、①がん細胞が増え続けるのを抑える、②がん細胞に栄養を送る新しい血管が作られることを邪魔する、という2つの働きによって、がんの進行を食い止めます。

一般に抗がん剤の効果は、CR(完全寛解:著しい効果)、PR(部分寛解:部分的な効果)がどれだけあったかで評価されます。ネクサバールの場合、これまでの市販後調査の臨床成績によるとCR、PRを合わせても4.7パーセントにとどまり、これは決して高い数字ではありません。しかし、がんを縮小しないまでも大きくしない効果があり、SD(不変)の患者さんが32.4パーセントにものぼることが明らかになっています。これは、ネクサバールが長期にわたってがんの進行を抑えている証拠であり、それが生存期間や病気が進行するまでの期間を先延ばしする効果につながっているといえます。

またネクサバールは、切除手術やラジオ波焼灼療法の後に、補助化学療法として用いる試験も進められています。肝がんは切除手術などでがんをすべて除去しても再発することが多く、それを防ぐ手立てがないのが現状です。もしこの試験で好結果が出れば、ネクサバールの意義はさらに高まることになります。

腫瘍崩壊症候群と予防薬

2013年1月18日(金) Written by 高橋 義人

急性白血病や悪性リンパ腫(特にたちの悪いタイプ)、神経芽細胞腫などでは、抗がん剤や放射線で治療すると、がん細胞が短時間で大量に死滅します。がん細胞が壊れると、細胞内に核酸やカリウム、リン酸、核酸が最終的に代謝されてできる尿酸などが大量に血中に放出され、高尿酸血症、高カリウム血症、高リン酸血症、低カルシウム血症などが起こってきます。

この状態を「腫瘍崩壊症候群(または腫瘍融解症候群)」といいます。血中に尿酸が急に増えると、腎臓内に蓄積して急性腎不全を引き起こし、最悪の場合は生命をおびやかすような経過をたどることもあります。したがって、腫瘍崩壊症候群の予防のためには大量の水分補給などが必要で、これまではこの症候群の発症が予想されるときは入院による治療が原則でしたが、期待の新薬も登場しています。

2009年12月に承認された尿酸分解酵素製剤「ラスブリカーゼ(ラスリテック)」で、尿酸を直接分解して、尿中に排泄する作用があります。今後は、腫瘍崩壊症候群が予想されるような場合でも、外来での治療が可能になるのでは、と期待されています。

抗がん剤と分子標的薬の副作用

2013年1月16日(水) Written by 高橋 義人

抗がん剤は細胞の遺伝子を傷つけたり、細胞分裂を邪魔したりして細胞を殺す作用を持っています。この性質は細胞にとって毒であることから「細胞毒性」といい、がん細胞だけでなく、正常な細胞にも発揮されます。副作用が起こるのは、そのためです。

抗がん剤の影響を特に強く受けるのが、分裂・増殖が盛んな細胞です。骨髄の中にある造血幹細胞、消化管の粘膜細胞、毛根の細胞(毛母細胞)などが該当します。造血幹細胞が壊され骨髄抑制が起こると白血球が減って免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。また、胃腸の粘膜細胞が影響を受けると吐き気やおう吐、下痢や便秘が、口の粘膜細胞が影響を受けると口内炎が起こります。脱毛するのも、毛母細胞が障害を受けるからです。

分子標的薬は、細胞のがん化や増殖に関わる特定の遺伝子のタンパクを標的にして、そこだけに作用します。そのため、従来の抗がん剤に比べて副作用が少ないのではと考えられていました。しかし、標的となるタンパクはがん細胞だけでなく、正常細胞にも存在していることがあり、その場合は正常細胞も攻撃対象となって、副作用が生じることがわかってきました。

代表的なものが、トラスツズマブなどの抗体製剤で起こる「インフェージョン・リアクション」、ゲフィチニブやボルテゾミブ、セツキシマブなどで起こる皮膚症状です。

分子標的薬が抗がん剤と違うのは、副作用が出るのは薬が効いている証拠ともいえることがあるという点です。そのため、できるだけ休薬せず、副作用をコントロールしながら治療を続けることが大切になります。

 

通院治療にも適用される「高額療養費の現物給付化」

2012年10月15日(月) Written by 高橋 義人

ご存知でしたか?平成24年4月1日から、通院治療(外来診療)にも「高額療養費の現物給付化」が適用されることになりました。

「高額療養費の現物給付化」とは、「医療機関の窓口での支払いを自己負担限度額までにとどめることができる仕組み」のことを言います。従来から入院には適用されていましたが、今回通院治療にも適用されることになったことで、高額な治療費の立て替え払いに苦しんでいた、「がんの抗がん剤治療」を行っていたようながん患者さんには朗報です。

ただし適用になるのは同一病院での支払額が自己負担限度額を超えた場合のみで、複数の病院に通院し、その支払額の合計が自己負担限度額を超えた場合には、従来通り一旦立て替えを行った後、約3ヵ月後に還付を受けることになります。

なおこの制度を利用する場合には、事前に「認定証」(限度額適用認定証)を入手する必要があります。「認定証」の交付手続きについては、ご加入の健康保険組合、協会けんぽ、または市町村(国民健康保険・後期高齢者医療制度)などにお問い合わせください。

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